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crowd walking in the Tokyo St Patrick's Day parade

「緑色を身につけて、今日はあなたもアイリッシュ!」日本におけるセント・パトリックス・デーの受容

世界的な祭典

3月17日の「セント・パトリックス・デー」はアイルランドのナショナルデー。アイルランドにキリスト教を伝えた5世紀の聖人にちなんで名付けられました。この日は、アイルランドでは1,200年近く前から祝われており、現在ではアイルランドにまつわるすべてを祝う世界的な祭典となっています。

世界各地で大規模なパレードやフェスティバルが開催され、あらゆる年齢層や国籍の人々が集まって、アイルランドの音楽、ダンス、食べ物や飲み物を楽しみます。日本に暮らすアイルランド人はわずか2,000人ほどであるにもかかわらず、日本はセント・パトリックス・デーを特別な日として1990年代初頭から受容してきました。

Green fireworks over Tokyo skyline

日本におけるセント・パトリックス・デー

アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン東京が主催する「セントパトリックスデーパレード東京」は、アジアで最も歴史があり、規模も大きいセント・パトリックス・デー・パレードです。その始まりは1992年、60人ほどのアイリッシュ・コミュニティからなる小さなパレードでした。その後、都内随一の大通りである表参道に場所を移し、東京における毎年恒例の文化行事へと成長を遂げました。

通りにはアイルランドと日本の両国旗が飾られ、マーチングバンド、ミュージシャン、ダンサー、アイリッシュ・コミュニティのメンバーなど1,000人以上が練り歩きます。パレードを率いるのはグランド・マーシャル、アイルランドと日本のVIPゲスト、そしてもちろん聖パトリックです。 世界各国でのイベントと同様に、日本人もアイルランドのシンボルカラーである緑色を身につけて、この日はアイリッシュになりきります。

A traditional Japanese building illuminated with green lighting for St. Patrick's Day

日本での広がり

「セントパトリックスデーパレード東京」の成功に触発され、他の地域や団体も全国各地でセント・パトリックス・デーを祝う催しを行うようになりました。現在、日本全国で毎年20以上のパレードやイベントが開催されています。そのほとんどはアイリッシュ・コミュニティのグループやボランティアによって運営され、地方自治体、商店街組合、スポンサーなどの支援を受けて成り立っています。さらに、世界中の観光名所と同様に、日本でも各地の建物やランドマークがセント・パトリックス・デーを記念して緑色にライトアップされています。

2014年から、東京のセント・パトリックス・デーのお祭りに「グリーン・アイルランド・フェスティバル(旧アイラブアイルランド・フェスティバル)」が加わりました。在日アイルランド商工会議所が主催するこのイベントでは、アイルランドの音楽、ダンス、スポーツ、食べ物や飲み物が紹介され、東京都心の代々木公園に10万人以上の人々が集まります。この種のイベントとしてはアジア最大規模です。

A group of people attending the Emerald Ball in Tokyo

エメラルド・ボール

日本におけるセント・パトリックス・デーのもうひとつのハイライトは、アイルランド・ファンドが毎年開催する「エメラルド・ボール東京」です。このエレガントな 「グリーンタイ」のチャリティ晩餐会は、アイルランド関連慈善団体のファンドレイジングの機会であるとともに、アイルランドにゆかりのある人々が一堂に会してアイルランドのナショナルデーを祝う機会となっており、各界から著名なゲストが集まります。

こうしたセント・パトリックス・デー関連イベントの大きな魅力のひとつであり、多くの日本人の心を捉えているのは、アイルランドの伝統音楽とダンスです。1990年代にダンスショーの「リバーダンス」が日本の観客を熱狂させ、現在でも東京や横浜などにアイリッシュダンス教室があります。そして、国内各地のイベントには優れたアーティストが多数出演しています。

アイルランドの芸術様式が日本で高く評価され、日本でセント・パトリックス・デーがこれだけ熱心に祝われているのは、両国の文化が共鳴し合っているからでしょう。